■ 頑張れ、仙台の熊井博基。

東北関東大震災。シンガーソングライター熊井博基は、仙台にいました。仙台生まれ仙台育ち、メジャーデビューしてからも仙台を本拠地に活動を続けています。地震の2日後には、三井アウトレットパーク仙台新港で2ステージ行う予定でした。いまは津波の残骸だけが残ると報道される場所です。
熊井博基本人は、宮城野区の高台にいて無事でした。彼のサポートスタッフも、安否不明の状況が長く続きましたが、少しずつ、本当に少しずつ連絡が入り、たったいま(15日火曜午前)、最後の1名の無事が確認できたところです。地震から、実に4日後になります。


地震直後から、熊井博基とneon sunというユニットを組む東京の石井美紀子のもとには、沖縄の粟国島をはじめ全国から、熊井博基を心配し、安否を訊ねるメールが次々と寄せられました。
幸い熊井博基と「チーム浮かぶ」は無事であることがわかりましたが、仙台は彼らの地元であり、近しい方々には、未だなお不明の方が多くいらっしゃいます。もちろん彼らとてまだ、無事とはいってもライフラインが遮断されたなか、想像を絶する辛さを抱えながらも、必死で耐えて生き抜こうとしています。

素晴らしい音楽を作り、多くの「奇跡」を起こしてくれた熊井博基&スタッフに、なにか私ができることはないか。(イシイミキコは、19歳のときからの腐れ縁なのです)そう考えて、熊井博基とその音楽のことを紹介することにしました。
私はしがないスペインかぶれのライターで、音楽の専門的なことはまったくわかりません。でもいま仙台の、中継に映らないどこか、でも確実にある「あそこ」で、こんな人間が命を震わせていること、伝わったらなと思います。


熊井くん、頑張れ。歌ってくれ。君の歌で、必ずまた奇跡が起きる。

変わらないもの

変わらないもの