■ 湯川カナ氏の異常な日常。

ついに甲南麻雀連盟にも加入。昨日は内田樹氏、「だんじりエディター」江弘毅氏、内田本の装丁も手掛けられる山本画伯などと同じ卓を囲ませていただく。長年ファンだった内田先生に、「生」でお目にかかったのが先週。それから毎週末(先週末は土・日の連日)お目にかかり、さらには乾杯をし、あろうことか誤ロンをして驚かせたりしている。なんなんだ、これ。

しかも「同門」(早稲田)の画伯に雀風(というか風情)を褒めていただき、昔憧れていたひとがこよなく愛していたミーツ・リージョナル元編集長に、文章がおもしろいと褒めていただく。なんのこっちゃ。まったくわけがわからない。ことばに酔って、この初参戦はワントップをとったもののトータル−34。ハッ、褒め殺し? いや、地力が違いました、人間の。

というわけで2010年は甲南麻雀連盟での勝利という目標も掲げられることになったのでした。頑張らねば。


そして今週より、私は翻訳に没頭中。大好きな出版社に大好きなスペイン語の本の日本語版出版を打診したところ、前向きなお返事をいただいた。しかし、翻訳済みなのはまだ全体の約17%。ともかくひとまずぜんぶ訳して、先方にこの本の素晴らしさを伝えなければならない。出版人が惚れ込まない本に、読者さんが惚れるわけはないものね。

気がつくと、翻訳と、非営利のママ支援プロジェクトと、合気道と麻雀。いったいなにをやっているのかよくわからなくなってきたが(小説執筆はライフワークだし)、私の留守中にもつとめて機嫌よく娘と一緒に過ごしてくれている「社長」も含めたこれらのすべてが、いまのNINACOMODAです。それでいいのだ(たぶん)。


【今週の「社長」】
起業のいろんな方向性を探りつつ、娘の世話に追われる。娘の髪の毛を結えない「社長」のためにも娘のヘアカットをしたいのだが、生まれてこのかた髪を切ったことのないまま3歳の娘、断固拒否。「5しゃいになったら、きっていーよ!」とのこと。でも「いつ中学校行くの?」と訊いても「5しゃい!」だった。


▽リファレンス

柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方

柴田さんと高橋さんの小説の読み方、書き方、訳し方

中沢新一の言い方でいう「対称性」の「ことば」とはなにか。マイ永遠のアイドル高橋源一郎のことばを追いながら、私が文章を書くことでなにをしたかったのかを知る(と読後に思わせるのが、最良の書である。読む前はほんとはそんなこと、これっぽっちも考えていなかったはず)。翻訳とは、「塀の向こうで起こっていることを、下にいる子たちに話して聞かせるよなもの」(うろ覚え)という柴田元幸の表現に、自分の翻訳の活路を見い出す。そしてここにも出てくる内田先生。


対称性人類学 カイエ・ソバージュ 5 (講談社選書メチエ)

対称性人類学 カイエ・ソバージュ 5 (講談社選書メチエ)

・無意識という自由との邂逅。ぜんぜん違うかも。